第4回 日本不安障害学会[JPSAD]学術大会

ご挨拶

日本不安障害学会 第4回学術大会の開催にあたって

この度、平成24年2月4日(土)・5日(日)2日間にわたり、早稲田大学国際会議場(東京都新宿区)において、日本不安障害学会第4回学術大会を開催することになりました。

不安障害は、うつ病をはるかに上回る有病率があるにもかかわらず、その重要性は国からも社会からも十分認識されていない現状にあります。そのため、未受療者が非常に多いことに加え、不安障害に対する有効性が証明されている薬物療法、認知行動療法なども保険診療上の位置づけが不十分です。さらに、身体疾患・慢性疾患に伴う不安症状への取り組みも非常に遅れています。こうしたことから、日本において、不安障害のもたらす社会的損失は極めて甚大といえます。

第4回大会では、これらを克服し、社会全体の精神的幸福度を高めるため、不安症状・不安障害の市民や教育現場への啓発、不安障害に対する多職種協働、身体疾患における不安症状の対応に力点をおいた、意義の高いものにしたいと考えております。このようなミッションの達成のために、優れた有識者を招聘して講演、教育プログラム等を充実させるとともに、若手研究者の奨励、保育サービス等の試みを導入予定です。

精神神経科や心療内科を中心とした医師や心理士のみならず、総合病院の身体科の医師や看護師、さらには精神保健福祉士や教育関係の職員なども含め、幅広い方々に参加していただきますようお願い申し上げます。

第4回日本不安障害学会学術大会
大会長:笠井 清登
(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)